あるところに、茶師見習いの小人<ピト>がいました。
代々続く茶師の家系だったピトは、日々、新しい茶葉の調合にいそしんでいましたが、どうしても納得のできるお茶を作ることができず、いつも悩んでいました。
そんなある日のこと、ピトは『幻の茶屋』の噂を聞きました。
幻の茶屋では極上のお茶と茶菓子をたしなむことができ、お茶の調合方法や淹れ方・茶菓子のレシピを知ることができるそうです。
何とかその茶屋に行きたいと思ったピトは、町の小人に聞きましたが、幻の茶屋の場所は誰も知りませんでした。
しかし、かつて幻の茶屋に行った小人が書き残した書物が、神社に奉納されていることを知りました。
早速神社を訪れたピトは、そこでボロボロになった『茶屋日誌』と、町の情報が書かれた『歴史書』を見つけたのです。